彼女の強い情熱や信念を支える根底には、ある到達点の様なものの存在がある。
「習い事を始める時には必ず、習い事で終らせないようにしてるんです。
人に教えられるようになろうと思ってやっているの。だって、一生懸命学んだことを自分だけで
持っているんじゃもったいないでしょ(笑)」自己満足や利害のためだけに何かを学ぶのではなく、
素敵なことをひとりでも多くの人と共有したいと思うからこそ、
彼女のまわりにはたくさんの人が集まってくる。
そうして集まってきた人々の喜ぶ顔を見ることで
彼女自身も新たにエネルギーが沸いてくる。
「私の少女時代は戦後間もない頃で、母は家計を支えるために洋裁の仕事をしていたんです。
そんな母の姿を見てきたので、仕事のできる人は役に立つっていう意識がずっとあって、
だから自分も大人になったら人の役に立つ女性になろうと思っていたんです。
だって、人の役に立てるってことはすごく嬉しいことでしょ。私が色んなことを学んでいるのも、
最終的には人の喜ぶ顔が見たいからなんだと思う。自分が伝えたものに触れた人が喜んでくれた時に、
自分のやってきたことに意味を見出せるって、そんな気がするんです」
笑顔が見たい。伝えたい。そこへ辿り着きたいという想いが、彼女の原動力となっているようだ。
そして、そんな思いを込めて、2回目の個展の開催は自宅を飛び出し、
青山という土地を選んだ。ひとりでもたくさんの人に作品に触れてもらいたい。
そのためには、もっともっといい作品を作りたい。彼女はどんな時でも、
チャレンジすることを忘れず、今よりももっと前へ向かって進んでゆく。