トップページサイトマップリンクについて
SENIOR DREAM PROJECT 〜あなたの夢を応援〜やってみる。「自分の作品で個展をひらきたい」「スポットライトを浴びながらステージで演奏したい」「自分史やエッセイ、写真集など、自分の本を出したい」そんな夢を遠慮しないで、やってみる。“今さら”ではなく“今だから”実現できる夢があるはず。私たちが、あなたの夢への挑戦を応援します。
シニア・ドリーム・プロジェクトとはメッセージプログラム紹介サポーター紹介活動インフォメーションあなたの夢・大募集!ABOUT US
現在の位置:トップページ > 活動インフォメーション > 夢追うひとびと
夢追うひとびと
# 5
「これが私の絵と言える代表作を描きたい」
戸田れいこさん(58歳)
税理士として多忙な日々を送る戸田れいこさん。 そんな戸田さんのもう一つの顔は、 “画家”としての活動です。戸田さんは仕事がどんなに忙しくても、 創作活動のための「自分の時間」を大切にし、 これまでに公募展に積極的に出品したり、何度も個展を開催してきました。 今回は、仕事と創作活動の両立を楽しむ戸田れいこさんに、 自分の時間を作ることの大切さや、絵を描くことへの想いについて伺ってきました。
戸田れいこさん
-- やっとの思いで作った大切な時間だからこそ、有意義に過ごそうと夢中になれる。
 戸田れいこさんは24歳で結婚、その後、家事・子育てと税理士の仕事を両立してきた。
「税理士の資格を取得したのは結婚後のことです。子育てをしながら、 日夜勉強に励むのはとても大変なことでしたが、結婚・出産により新しい家族ができたことで、 私も家族の一員として家族を守っていくためのスキルを身につけなければという想いが芽生えました。 さらに、経済的自立なくして女が自立しているとは思えず、このまま歳をとってなるものかと思いました」
 見事税理士となった戸田さんは、その後、妻として、母として、税理士として多忙な 日々を過ごすこととなる。
「子育てにこそ手が掛からなくなった今ですけど、それでも税理士としてやらなければならないことは 山ほどあります。でも、何事にも好奇心旺盛な性格も影響していると思いますが、 仕事や家事以外で自分が本当に好きなことをやっていたい、 自分のために使う時間を大切にしたいといつも思っていたのです」
 そんな多忙な戸田さんは、どうやって自分の時間を作りだしているのか。
「税理士事務所では、事務の手伝いの人をお願いしています。自分の時間を削れば、 私一人で出来てしまうのかもしれません。でも、私は人を雇ってでも自分の時間をつくりたい。 もちろん、それはお金が掛かることですが、自分の時間を作るためには、 ある程度の犠牲はどうしても必要となってくると思うんです。 覚悟をして、やっとの思いで作った大切な自分の時間だからこそ、 有意義に過ごそうと夢中になれるのではないでしょうか」
-- 人に見てもらってこそ価値があると思う。
 戸田さんは、そうして作った貴重な時間を、大好きな絵を描くことに費やしている。 小さいころから絵に慣れ親しみ、旅行に出かけると風景をスケッチするなどしていた。
「49歳のころから毎年“主体展”という公募展に出品しています。 個展やグループ展は多数開催しており、2006年にも銀座で個展を開催しました。 絵を描くという行為自体で自分が楽しむことも大切だと思いますが、 人に見てもらうことにより、大変勉強になりますので、 私は個展開催や公募展への出品を積極的に行っています」
 個展の開催など積極的な活動をする戸田さんだが、最初は 「作品を売って欲しい」という要望には二の足を踏んでいた。
「絵は自分の時代を写す鏡だと思っています。想いを込めて描いた自分の 作品が他人の手に渡ってしまうのは、寂しいというか、もったいないというか…。 でも、ある先輩から『絵描きは、絵を売った後に、 もっといい絵を描けばいいんだ。そうしていくことで、 さらに技に磨きがかかって、もっと成長していけるんだ』と言われたことを契機に、 作品を手放す決心がつきました。今では色々な方に買っていただいています(笑)」
 そんな決断をしたことで、今では、一枚の“作品”のみならず、 「『戸田れいこ』という絵描きが今度はどんな作品を生み出すのか」と、 “人”に興味を持ってくれるようになったという。
-- 香水のように匂いたつものを。
 いくら好きとは言え、戸田さんはいい作品を生み出すために様々な工夫もしている。
「毎日描かなくちゃと思うとストレスになってしまうので、ある期間は描かないと予め決めて、 それ以外の期間に集中して描くようにすることもあります。 また、なるべく絵を描くのは朝日のうちにと決めています。午前中の柔らかな光の中で描くのがいいんです。 やはり自然光で見るのと蛍光灯の下で見るのとでは、色が全然違いますから」
 こうした工夫をすることで絵を描くことを楽しんでいる戸田さん。 今では0号の小さなものから、130号(1940mm×1620mm!)の大型な作品にまで取り組んでいる。
「私の場合、構図さえ思い浮かべば後はスムーズに描くことができます。 構図が浮かぶまでのイントロの部分がとても大事なんです。 今後は作品に自分らしさをどう出せるかが課題で、香水のように匂いたつものが表現できたらいいなと思っています」
-- なぜ生きるのか?
 最後に戸田さんがこんな話をしてくれた。
「昔は、よく道に迷う夢を見ていたんですよ。でも、自分の時間を作って、 絵を描くようになってから、その夢は見なくなったんです。 その代わりに、あれもしたい、これもしたいと欲張っている夢ばかりを見るようになりました(笑)
 私は『なぜ生きているのか?』と問われたら迷うことなく 『自己実現のために生きている』と答えるでしょうね。好きなことを始めたのが私の場合、 48歳と少し遅いかもしれないけれど、 夢は思い続けていれば、必ず叶うものだなと今は実感しています。 正直言えば、体調が悪い時期には、絵を描くことを止めようかなと思うこともありましたが、 女流展では、70代、80代の年配の女性が頑張っているんです。 だから、私なんかが疲れたとか言っていられないと思いましたし、 絵を描くのは自分が素に戻れる時間だからこそ、これからも大切にしたいと思っています。 そして、いつの日か、『これが私の絵よ!』と言える代表作を描きたいと思っています」

COPYRIGHT c 2006 SENIOR DREAM PROJECT, ALLRIGHTS RESERVED.