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夢追うひとびと
# 7
「師匠と衣装は一流にこだわる」
義岡千恵子さん(57歳)
元オリンピックスイマー 木原光知子さんとの出会いがきっかけで、 50歳から水泳をはじめた義岡千恵子さん。 毎年、女性のための水泳大会“ウーマンズ・スイム・フェスティバル”に出場し、 自己の記録更新や、家族リレーでの入賞を目標に楽しく水泳を続けています。 そんな義岡さんに水泳との出会いや、大型バイクから南京玉すだれまで、 その他のユニークな趣味についてお話を伺いました。
義岡千恵子さん

左から、義岡さん、木原光知子さん、歌手の中尾ミエさん
(中尾ミエさんも木原さんのスイミングスクールの水泳仲間なんです!)



木原さんとスクールの友人と(右から2番目が義岡さん)
-- 始まりは一本の電話から。
 水泳を始めるきっかけとなったのは、一本の電話がきっかけだ。 電話の主は、元オリンピックスイマーの木原光知子さん。 ゆっくりと丁寧な口調で、とても熱心に「義岡さん、水泳をはじめましょう!」と話してくれたという。
 「実は、初めてミミ先生(木原光知子さん)にお会いした際に、会話のはずみで 『私、水泳やってました!』って言ってしまったんです。 本当は小学校で3年間習っただけなのに…。 しかも、当時、私は喘息持ちだったので、水泳をするといっても、 プールにつかるという程度のものだったんです」
 木原さんは「それなら、また始めましょう。自転車と同じように、一度泳げた人ならブランク期間があっても大丈夫。 すぐに勘を取り戻せますよ」と熱心に義岡さんに語りかけ、 水泳大会への出場も勧めた。  「『これは大変なことになった!!』と、すぐに本当のことを打ち明けたのですが、 次の日にはスイミングスクールに通い始めることとなったのです(笑)」
 体が冷えるといけないからと、子どもと一緒にプールに行くことさえしなかった義岡さんが、 スイミングスクールに通うことになる。三日目にはおぼれそうになって、 やっぱり水泳なんかもう止めようと思った。 しかし、また木原さんの顔を見ると、「大会を目指して頑張ります!」なんて 宣言してしまっていた。
 最初は、水の中で歩くことからはじまった。 水に慣れてくると、ゴールにたどりつくことを目標に泳ぐようになって、 50m泳ぎきった時、今までとは一味違った達成感を感じることが出来た。 あの時のすがすがしい感動は、今でも鮮明に覚えているという。
-- 水泳の魅力。
 木原さん主催の女性のためのマスターズ“ウーマンズ・スイム・フェスティバル”は、 5歳きざみで年齢別にタイムを競う大会。全10回のうち、義岡さんは7回出場している。 当初50mを1分くらいで泳いでいたが、去年の大会では、40秒を切るようになった。
 また個人競技の他に、家族リレーにも出場し、娘や孫と一緒に記録更新を目標に頑張れるのもとても楽しいという。
 「目標ができると『もう1秒縮めたい、もう1秒縮めたい!』と、どんどん意欲が湧いて、 水泳のレッスンのみならず、食事の質や酒量にもかなり気を配るようになったんです。 そうすることによって、同世代の女性たちが毎年1cmずつ大きくなっていく(笑)といっている体型も、 ずっと変わらずキープできていますし、身体には筋肉がついてきました。
 最近思うのですが、身体に筋肉がつくことは、お金を持つよりもダイヤモンドを身に付けるよりも、 自分に自信をつけてくれるんです。50代のうちに筋肉を鍛えておくのがいいですね。 スイミングスクールには80代・90代の方も通ってきて、ステッキをついている人も、 水中ではリラックスして泳ぐことを楽しんでいます。水泳は自分ひとりでも楽しめるし、 無心になれるし、若さも要らない。だから是非みなさんにもおすすめします」
 木原さんから水泳の魅力を教えてもらった義岡さん。 今度は、義岡さん自身がその魅力を広めたいと、熱心に大勢の人に水泳を勧めている。




中尾ミエさんと

-- 大型バイクの免許取得。
 義岡さんは、水泳に限らず好奇心が旺盛である。
 50歳の誕生日を迎える前に、やり残したことはないか考えてみた。 思いついたのは大型バイクの免許をとること。
 若いころ、友達のバイクの後ろに乗せてもらって感じた風の心地よさがよみがえり、 車ではなく、大型バイクを運転できるようになりたいと思った。 また、45歳の頃にハワイで見かけたハーレーの大会で、 素敵な年配の女性がハーレーに乗っているのを見たことも、気持ちを後押ししてくれた。
 「教習所では、『本当に大型バイクを希望なのか?』と何度も確認されるほど、 申込書はすぐに受理されなかったんです(笑)  今は水泳中心のライフスタイルなので、怪我をするのがいやで バイクには乗っていませんが、ハワイで見かけたカッコいい女性たちのように、 いつかハーレーを颯爽と乗り回すという夢はまだ棄ててないんですよ」
-- 毎週水曜は南京玉すだれの日?
 義岡さんの好奇心は、水泳とバイクでもまだまだおさまらない。
 4年前のある日、なにげなく商店街からのお便りを見ていたら、 「南京玉すだれ教えます」という文字が飛び込んできた。
 「子どものころ見た映画の中で、南京玉すだれを見て、 とても不思議な道具だと気になっていたこともあり、 早速、受講を申込みました。その後、申し込んだことさえ忘れかけていた頃、 『生徒はあなた一人だけれど開講します。お待ちしています』 という返事が届いたんです。生徒が自分一人だろうが芸を身につけたいという想いは強く、 まずは通い始めました。
 レッスンは毎週水曜日だったのですが、生徒が私一人だからこそ毎週欠かさず通おうと、手帳に 印をつけていたんです。でも仕事のスケジュールも記載する中に“南京玉すだれ”って 書くのも気が引けて「丸に南」って、こっそりとつけていたんです。当時、私の手帳を 見た人は、毎週水曜日にミナミ(大阪)に通っているように思ったそうです(笑)」
 「80代の師匠は一度は死の淵をさまよった人。 自分の技を誰かに伝えたい、残したいと熱心に教えてくれました。 南京玉すだれは、口上を言いながら手を動かすから体にいいんです。 しかも、この芸を披露すると多くの人が喜んでくれて、いいことづくめなんです!」
 仕事の関係で、国内・海外ともに出張に出掛けることが多い義岡さんは、 行く先々で南京玉すだれを披露し、とても喜ばれているそうだ。
 数多くの趣味を持つ義岡さんが、最後に義岡流の“習い事の極意”を教えてくれた。
 「水泳でも南京玉すだれでも、習い事をするならば、 一流の師匠につき、一流の衣装を身につけるようにすることが 大切だと私は思っているんです。
 本物と出会い、良い先生と出会うことが上達への近道です。 また、衣装も貸衣装ではなく、本格的な衣装を身にまとうことでより真剣に打ち込める。 そんな姿を見て周囲も協力してくれるし、喜んでくれるんだと思うのです」
 こんなに好奇心旺盛で、パワフルな義岡さんに「次なる夢は何ですか?」 と尋ねてみた。すると即座に、 「石垣島でトライアスロンに挑戦すること!」と返事が返ってきた。 義岡さんの好奇心はまだまだ止まらない。
義岡千恵子さん著書!
「食べて元気、出してキレイ」(法研)


義岡千恵子さんは健康アドバイザーとしても 活躍されています。著書「食べて元気、出してキレイ」(法研)が 好評発売中ですので、ぜひご一読ください!

「食べて元気、出してキレイ」(義岡千恵子/法研/1,260円)






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