負けず嫌いの河野さんは、若者には負けないように、
毎日約8時間の練習を続けたという。
「朝から晩までレッスンに集中するために、
学校の近くにギター練習用のアパートを借りました。
家族との暮らしと自分だけの時間を上手に棲み分けしておいた方がいいかなと
思ったからです。家に居て、一日中ギターの音がうるさかったら、家族がたまらないでしょ(笑)」
最初はもちろん、わざわざアパートを借りて一日中ギターの練習をするということを
家族には理解してもらえなかったそうだ。
しかし、熱心に練習を続けている姿を見て、本気だということが伝わったのか、
家族もライブに応援に来てくれるようになった。
そして、4年経った今では、ギター練習用のスペースを借りたことは
賢い選択だったと理解してもらえるようになり、
「最近では演奏を安心して聴けるようになった」と家族もライブを楽しみにしてくれているそうだ。
「憧れのJAZZを習い始め、国立音楽院では研究熱心な素晴らしい指導者にも恵まれました。
岩谷耕資郎先生は根っからの音楽人間で、目先のことよりどうやったらより良い音楽ができるかばかりを
考えている人です。YouTubeで世界中のJAZZギタリストの演奏の映像を研究して、
岩谷先生自身も進化し続けているので、常に刺激をもらっています。
岩谷先生は私より15歳年下の若い先生ですが教え方が抜群にうまく、
とても熱心に教えてもらえました。
でも、毎日毎日練習しても練習しても、上達したという手ごたえはなく、
自分にフラストレーションを感じました」
壁にぶち当たった河野さんは、人前で恥をかかないと上達しないと思い、
定期的にライブ活動をすることを決める。
「パーティで演奏させてもらったり、行きつけのバーで友人と二人でライブ活動を始めたり、
できるだけ発表の場を持つようにしています。JAZZギター2本での演奏はとても楽しく、
音楽院を卒業した今でも、週一回クラスメイトの20代の友人とレッスンを重ねています」
「ライブには妻や娘たちはもちろん、かつて私が勤めていた石油業界の仲間が多く集まってくれて、
わいわいガヤガヤ盛り上がっています」